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家具の地震対策は「固定する前の確認」から始める

家具の地震対策というと、まず固定器具を思い浮かべる方が多いはずです。
ただ、器具を選ぶ前に確認したいのが、家具の置き場所です。
倒れたときに人にぶつからないか、避難の妨げにならないかを家の中で確認していきます。
寝室・お子さまの部屋・避難経路を最初に確認する
寝ている間に家具が倒れると、とっさに避けるのが難しくなります。
まずは、就寝する場所に向かって倒れる家具がないか確認しましょう。
お子さまが一人で過ごす時間がある部屋も、優先して確認したい場所です。
大人がそばにいないときでも、家具が倒れたり避難経路をふさいだりしない配置にしておきます。
部屋ごとに、次の4点を確認してみてください。
- 寝る場所に向かって倒れる家具がないか
- お子さまが一人で過ごす部屋に背の高い家具がないか
- 家具が倒れたときにドアがふさがれないか
- 廊下や玄関までの避難経路が確保できているか
該当する家具があれば、その家具から固定や配置の変更を優先します。
確認する場所が多い場合は、まず寝室やお子さまの部屋、避難経路など、家族の安全に直結する場所から見直していきましょう。
家具の高さ・重さ・置いている物から優先順位を決める
部屋ごとの確認ができたら、次は家具そのものを見ていきましょう。
背の高い家具や重さのある家具は、倒れると下敷きになったり、避難経路をふさいだりします。
扉が付いた家具も注意が必要です。
対策をしていないと、地震の揺れで扉が開き、中身が落下したり床に散乱したりします。
さらにガラス扉の場合は、割れた破片が飛び散る危険も加わります。
上段に重い物を収納している場合も、落下に注意が必要です。
確認するポイントと対策をまとめると、次のようになります。
| 確認するポイント | 危険の例 | 優先する対策 |
|---|---|---|
| 寝る場所の近く | 就寝中に家具が倒れる | 配置変更・固定 |
| 出入口付近 | 避難経路をふさぐ | 配置変更 |
| 背の高い家具・重量のある家具 | 転倒する | 壁への固定 |
| 扉付きの家具 | 扉が開いて中身が落下・散乱する | 扉の対策(ラッチなど) |
| ガラス扉 | 破片が飛散する | 飛散防止フィルムなど |
| 重い物が上段 | 収納物が落下する | 収納位置の変更 |
同じ家具でも、置く場所や中に収納している物によって必要な対策は変わります。
表を参考に自宅の家具を確認し、影響の大きいものから優先して対策していきましょう。
自宅周辺の災害リスクをあわせて確認しておくと、家具対策と合わせて備えられます。
〈関連コラム〉千葉県のハザードマップを確認しよう|災害リスクの調べ方と住まいの防災対策を解説
自宅の家具の状態を確認して不安な点があれば、佐倉市専門のハウジングボックスへご相談ください。
家具を固定する地震対策の種類と選び方

対策する家具を決めたら、それぞれに合った固定方法を選びます。
家具の大きさや重さだけでなく、壁や天井の状態、設置場所によって使える器具も変わります。
L字金具・突っ張り棒・耐震マットなどの違い
家具の固定方法にはいくつかの種類があり、それぞれ向いている家具や設置条件が異なります。
主な特徴と注意点は次の通りです。
| 固定方法 | 向いている家具 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| L字金具 | 本棚・食器棚・タンス | 壁と家具をネジで固定する | 壁の下地確認が必要 |
| 突っ張り棒 | 背の高い収納家具 | 工事をせずに設置できる | 天井や設置位置の確認が必要 |
| ベルト式 | 冷蔵庫・テレビなど | 壁と家具を連結する | 対象物に合う製品を選ぶ |
| 耐震マット | テレビ・小型家電 | 底面に設置する | 重量と耐用年数の確認が必要 |
| ストッパー式 | 収納家具 | 家具の下部を支える | 組み合わせての使用も検討する |
固定器具を選ぶときは、対象となる家具や耐荷重、取り付けられる場所など、製品ごとの条件も確認しましょう。
同じ種類の器具でも、製品によって対応できる重量や家具の高さは違います。
家具固定は正しい位置に取り付ける
固定器具は、取り付ける位置も重要です。
L字金具を使う場合は、壁の下地や柱、桟など、ネジを固定できる場所を確認します。
突っ張り棒は、家具のできるだけ奥側に取り付けます。
上下に積み重ねた家具は、上下の家具も連結しておきます。
キャスター付きの家具は、ロックや固定器具を使って移動を防ぎます。
家具に合わない器具を自己判断で取り付けると、地震の揺れに耐えられないことがあります。
固定器具を選ぶときは、取り付け方まで含めて製品の説明を確認しましょう。
家具・家電別に確認したい地震対策

家の中には、固定すべき家具や家電が数多くあります。
ここでは、家庭内で特に確認しておきたいものを見ていきましょう。
本棚・タンス・食器棚
本棚やタンス、食器棚は、家具本体の転倒だけでなく、扉が開いたり中身が飛び出したりする危険もあります。
主な対策は次の通りです。
- 壁に固定する
- 重い物を下段へ移す
- 食器棚の扉に耐震ラッチを取り付ける
- 食器や収納物に滑り止めを使う
- ガラス扉に飛散防止フィルムを貼る
特に食器棚は、家具の転倒だけでなく、扉の開放やガラスの破損という3つの危険について対策が必要です。
冷蔵庫・テレビ・電子レンジ
冷蔵庫は、メーカーが指定する固定方法を確認したうえで対策します。
テレビは、専用のベルトや耐震マットなどを使って転倒を防ぎます。
テレビは重心が高く、テレビ台ごと倒れることもあるため、本体だけでなくテレビ台も壁や床に固定しておきましょう。
電子レンジは、地震の揺れで台から落下したり、大きく移動したりする危険があります。
耐震マットなどを使う場合は、対応する重量や使用条件の確認が必要です。
電子レンジ本体だけを固定しても、置いている台自体が固定されていなければ、台ごと倒れたり大きく揺れたりすることがあります。
電子レンジを置いている台やラック自体も、壁や床に固定しておくことが大切です。
重量のある家電は、高い場所を避けて置くと落下による被害も抑えられます。
テーブル・ワゴンなど動く家具
キャスター付きの家具は、ロック機能や下皿を使って移動を防ぐのが基本です。
テーブルやイスにも、必要に応じて滑り止めを取り付けます。
地震では、家具が倒れなくても大きく移動することがあります。
人にぶつかったり避難の妨げになったりしないよう、転倒だけでなく「動く家具」にも目を向けておきましょう。
家具の対策とあわせて、非常時に備える持ち出し品も見直しておくと安心です。
〈関連コラム〉防災グッズで本当に必要なもの一覧|最低限の備えと「物」以外の地震対策を解説
家具を固定するだけでなく、配置と収納を見直す

ここまで紹介したのは、今ある家具を固定して被害を抑える方法です。
地震対策では、家具を固定するだけでなく、倒れる家具そのものを生活空間から減らす方法もあります。
背の高い置き家具を減らすことも地震対策になる
収納が足りないからと背の高い棚を買い足すのではなく、今ある物の量や収納場所を見直せば、家具そのものを増やさずに済むことがあります。
リフォームで収納をまとめた施工事例
佐倉市中志津にお住まいのお客様の事例では、キッチンリフォームをきっかけに食器類を整理し、物を減らすところからプランニングを進めました。

築32年の戸建てで、扉付きの収納にまとめたことで、キッチンまわりに物を出さずに使える空間になっています。
この事例は地震対策を目的にした施工ではありませんが、リフォームを機に物の量と収納方法を見直した例として参考になります。
家具の対策と住宅そのものの耐震対策は分けて考える

家具の固定や配置の見直しは、室内でのケガや避難の妨げを減らすための対策です。
建物そのものが地震に耐えられるかどうかは、別に確認する必要があります。
家具を固定しても建物の耐震性能は変わらない
家具を固定しても、住宅そのものの耐震性能が上がるわけではありません。
建物の耐震性は、構造や建築された時期、これまでの改修内容などによって異なります。
家具の対策を進めたあとに家そのものの強度も気になったら、次は建物の状態にも目を向けてみましょう。
築年数が経った戸建ては耐震性も確認する
築年数が経った戸建てでは、建築された時期や構造、これまでの改修内容によって耐震性能が異なります。
家具の地震対策を見直したことをきっかけに、住宅そのものの耐震性が気になった場合は、耐震診断で現在の状態を確認できます。
佐倉市には、一定の条件を満たす戸建木造住宅を対象に、耐震診断や耐震補強工事の費用を補助する制度があります。
昭和56年5月31日以前に建築された住宅を対象に、耐震補強工事とあわせて転倒防止のための家具固定工事を行う場合、その費用の一部が補助対象になる制度も用意されています。
(出典)佐倉市ウェブサイト「令和8年度住まいの関連補助一覧表」
対象となる建築年や条件は制度によって異なるため、申請前に佐倉市の公式サイトで確認してください。
佐倉市で使える補助金については、こちらのコラムでも種類や申請手順をまとめて解説しています。
〈関連コラム〉【佐倉市のリフォーム補助金】活用できる補助金の種類や申請手順を解説
ハウジングボックスは、佐倉市専門のリフォーム会社として、耐震診断のご相談にも対応しています。
工事後も定期点検や災害時の緊急対応を受けられる「ずっと安心PLUS」で、住まいを長期的にサポートしています。
家具の地震対策に関するよくある質問

ここでは、家具の地震対策について特に多く寄せられる疑問をまとめました。
家具の転倒防止にはどのような方法がありますか
L字金具で壁に固定するほか、突っ張り棒やベルト、ストッパー、耐震マットなどを使う方法があります。
家具の高さや重さ、壁や天井の状態によって使える器具は異なります。
まずは寝室やお子さまの部屋、避難経路にある家具から確認しましょう。
背の高い家具にはどのような地震対策が必要ですか
背の高い家具は、壁への固定を基本に考えます。
壁に固定できない場合は、天井との間に突っ張り棒を設置する方法もあります。
上下に積み重ねた家具は、それぞれを連結しておくことも必要です。
収納する物にも注意し、重い物は下段に入れて重心を低くします。
賃貸で壁に固定できない場合はどうすればよいですか
壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒やストッパー、粘着マットなど、工事を伴わない器具を検討します。
家具が倒れても人に当たらず、出入口をふさがない位置へ移動するなど、配置の見直しもあわせて行いましょう。
地震対策はどの家具から始めるべきですか
まず確認したいのは、寝室やお子さまの部屋、避難経路にある家具です。
その後、背の高い家具や重量のある家具、家電や収納物へと範囲を広げていきます。
家具を固定すれば家の地震対策は十分ですか
家具の固定は、室内でのケガや避難の妨げを減らすための対策です。
建物そのものの耐震性能が上がるわけではありません。
築年数が経った戸建てなどで建物の耐震性が気になる場合は、耐震診断で現在の状態を確認できます。
まとめ:家具の地震対策は危険な場所から順番に見直す

家具の地震対策で大切なのは、すべての家具に一律で器具を取り付けることではなく、倒れたときの影響が大きい場所から優先することです。
まず寝室やお子さまの部屋、避難経路など、転倒したときの影響が大きい場所から確認しましょう。
そのうえで、背の高い家具や重量のある家具を固定し、家電や収納物の落下も対策します。
収納を見直して置き家具そのものを減らすのも、地震対策の一つです。
建物自体の耐震性が気になる場合は、耐震診断で状態を確認する選択肢もあります。
佐倉市で収納リフォームや住宅の耐震性についてお悩みの方は、佐倉市専門のハウジングボックスへご相談ください。

この記事の監修者村上 仁/株式会社ハウジングボックス 代表取締役

千葉県佐倉市専門のリフォーム会社として、私たちは「リフォームを売る会社」ではなく「その先の安心を届け続ける会社」でありたいと考えています。
二級建築士・外装劣化診断士・雨漏り診断士などの有資格スタッフと、地元一番を目指す職人が連携し、工事後の暮らしまで責任を持つ“ずっと安心”のリフォームをお届けします。
当コラムは、こうした現場経験と専門知識をもとに監修・発信しています。

