お役立ちコラム

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たった10年で外壁や屋根を塗り替えしないために

「塗料」「下地」「職人」

塗装を長持ちさせるための必要条件です。

もし、この条件がひとつでも欠けてしまうと、10年足らずで塗り替えが必要になってしまいます。余計なお金がかかることになります。
少なくとも、佐倉市のお客様がそうならないために、塗装を長持ちさせるための必要条件をひとつずつ解説させていただきます。
それは、10年過ぎても塗り替える必要がない、私たちの仕事についてお伝えすることになります。

その1「塗料」

「塗料信仰」

リフォーム会社の間で起きている風潮です。
大手塗料メーカーの高級塗料を使えば長持ちするという偏った考え方です。
このような考え方の根本には、高齢化と腕の未熟な職人が増えたことがあります。そのため、塗料に頼りすぎています。頼るしかないとも言えます。

塗料は必要条件のうちのひとつでしかありません。だから、頼り過ぎてはいけないのです。
この前提で「下地調整用塗料」「仕上げ用塗料」についてお伝えします。

下地調整用塗料

  • 柔軟性がありヒビ割れ(クラック)を抑える塗料
  • 密着力が高く、下地と塗料をしっかりと密着させる塗料

「下地調整用塗料」には2種類ありますが、万能なものはありません。外壁材がなにか、下地の状態によって選ばなければいけません。その判断を誤ってしまうと、塗装して間もないのにヒビ割れが再発したり、塗料がはがれたりふくれたりする可能性があります。

仕上げ用塗料

代表的な「仕上げ用塗料」には「ウレタン」「シリコン」「フッ素」があります。塗料ごとに耐久年数と費用が変わり、一般的には「ウレタン→シリコン→フッ素」の順で長持ちすると言われています。

ここまではご存じの方もいらっしゃいますが、塗料選びの難しさはここからはじまります。
塗料にはそれぞれ「水性塗料」や「溶剤塗料」があり、なおかつ「1液塗料」「2液塗料」もあります。しかも、フッ素よりもシリコンが長持ちする場合もあるのです。

このように「下地調整用塗料」と「仕上げ用塗料」は種類が豊富なだけでなく、選び方も複雑です。そのため、何を使うかという判断には下地の状態を見極める目利きが必要になりますが、実際には目利きではなく、リフォーム会社の仕入れの都合で選ばれているのが現状です。塗料を大量に購入することで価格が安くなるというメリットはありますが、お客様の外壁や屋根の状態に合わせた塗料ではありません。だから長持ちしないのです。

その2「下地」

「下地が命」

一昔前までは、当たり前のように言われていました。
しかし、今ではほとんど聞こえてきません。

塗料を塗る前の「下地処理」は必須です。もちろん、その処理を全くやらないということはありません。しかし、以前のように手間ひまをかけるということがなくなっています。これも「塗料信仰」による弊害です。塗料に頼りすぎてしまっています。補わせようとしています。
なぜ、塗料で補おうとするのか。その原因は、職人がそこまで手間ひまをかけられないからです。かけたほうが良いことは分かっているのにできない。時間がないからです。職人はいつも時間と戦っています。

下地

具体的な事例を、まずは外壁からご紹介します。

写真を見ると、凸凹と浮き立っていることが分かります。つまり、下地が凸凹になっているということです。
浮き立った部分を削らずに塗装すると1~2年で剥がれてしまいます。
しかし、この状態になると削ってから塗装しても、長持ちしません。そのため、本来は下地処理として外壁材そのものを交換しなければいけなかったのです。

次に屋根です。

屋根

もともとは黒一色でしたが、長年かけて変色しています。
白くなっている部分は、劣化して表面の黒い塗料がなくなり素地が見えている状態です。

通常、屋根と外壁の塗装は「下塗り→中塗り→上塗り」の「3回塗り」が基本です。
下塗りとは「下地処理」のことです。お化粧に例えると化粧水やファンデーションのようなもので、下塗りによって仕上がりの結果が左右されるということがお分かりいただけると思います。
下地が弱っている場合には、通常1回の下塗りにもう1回重ね塗りします。この手間ひまをかけることが重要です。くれぐれも下地が整っていない状態で塗装をしないでください。どんなに良い塗料を使っても無駄になってしまいます。

私たちは、ここでお伝えしたことを反面教師として「下地が命」に徹底的にこだわっています。仕上がったときに見えなくなる部分にこだわることがお客様に対する誠意だと考えているからです。

その3「職人」

私たちは「塗料信仰」には断固として反対です。
なぜなら、繰り返しになりますが塗料は必要条件のひとつでしかないからです。
職人の腕が未熟であれば、どんなに高級な塗料を使っても長持ちすることはありません。

以前、塗料の性能が今ほど高くなかった頃、塗装工事の費用は「塗料2割、残りの8割は職人の手間や技術料」と言われていました。今では「塗料信仰」によって、塗料の割合がとても増えています。しかし、ここまでお伝えしてきたとおり、それによって長持ちすることはありません。
だからこそ、私たちは今でも「塗料2割、職人8割」を念頭においた仕事をしています。つまり、職人の手間ひまを惜しみません。それが、塗料の効果を最大限に引き出す唯一の方法でもあるからです。

そのために、私たちは『まごころ職人会』という職人集団を主催しています。この職人たちが10年過ぎても塗り替えが必要のない仕事をします。
そして、塗装後は「毎年点検」という独自のサポートがあります。
毎年一度、お伺いして外壁と屋根の点検をさせていただきます。塗ったときに欠点がなかったとしても、何かしらの問題が起きてしまうこともあるからです。問題の早期発見とメンテナンスを「毎年点検」で行わせていただきます。
万が一しかないことでも、長持ちさせるために手厚くサポートさせていただくことが、私たちのリフォームに対する考え方だからです。
(「毎年点検」は佐倉市限定の『ずっと安心パック』に含まれるサポートです)

たった10年で外壁や屋根を塗り替えしないためには、ここまでお伝えしてきたとおり必要条件によります。このように断言できるのは、私たちが長い時間をかけて積み重ねてきた経験がもとになっています。
10年過ぎても塗り替える必要がない外壁と屋根塗装は、私たちが佐倉市専門のリフォーム会社だからこそやらなければいけない仕事です。ぜひとも、厳しくお試しください。