2015.10.26 Mon

『“ちば山体験”バスツアー』終了レポート

昨日は、『“ちば山体験”バスツアー』を開催しました。
私は諸事情があり行けなかったので”終了レポート”と題していますが、少々趣向は変わります。
『“ちば山体験”バスツアー』の詳しい内容はこちら

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▲まずは民有林の見学からはじまります。

当社の成田支店を出発して、約1時間半ほどをバスで過ごして、大多喜町の民有林にて植林されている杉と桧を見学していただきました。
千葉県にも国有林と民有林があります。
国有林は林野庁が管理している国民の森林で、民有林は個人所有の森林です。

千葉県の山は荒れています。
最近では、国産材の利用が増えているようですが総数で見れば、まだまだ輸入木材の使用量のほうが圧倒的に多いでしょう。
輸入木材については、昨日のブログにて少し触れました。

日本の林業は衰退しています。
林業に従事している人も少ないのが現状です。
ですから、政府から林道を整備するための補助金があっても人不足で林道の整備が出来ません。
林道が整備できないので、せっかく育った木を切ることができないのです。
こういったことが、他県と比べても千葉県は林業家そのものが少ないので、さらに状況は深刻です。

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▲これだけの量の千葉県産の杉と桧を天然乾燥させてストックしている製材所は他にありません。

当社の契約製材所社長による”千葉の木”講義を聞きながら、千葉県産の杉と桧が天日乾燥されているストックヤード内を見学していただきました。
希少価値が高いと言われている千葉県産の杉と桧を、これだけの量を常時ストックしている契約製材所と取引しているのは私の自慢です。

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▲杉の丸太を製材する様子もご覧いただきました。

この『“ちば山体験”バスツアー』の目的は、自分たち家族が暮らす家に使われる木材がどのように育てられて、製材されて乾燥されるか?です。
ほとんどの住宅に使われる木材は知ることができません。
しかし、当社が建てる新築住宅は、製材・乾燥されている様子とそれを手がける職人の顔を見ることができます。
その職人たちが柱や梁を製材している様子を見ていただければ、仕事に心どころか魂が込められていることが伝わると思います。

人の手に触れられず、オートメーションで製材されている柱や梁とは違います。
職人の手仕事で、一本ごとに製材しているので気が入っています。
今時、古くさいと思うかもしれませんが、現在にも残っている仕事のやり方です。
このやり方だからこそ、長く住める家になるのです。
だから、このやり方が残っています。

私たちがこの契約製材所から木材を仕入れることで、このやり方を残せる・・・という使命感を私は持っています。

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